家族には、それぞれの役割があります。
意識はしていなくとも、ひとつ屋根の下で生活していくうちにお互いに影響し合い、だんだんと自分のキャラクターやポジションが出来あがっていくものです。
厳密に言えば、お父さんお母さんがそれぞれの家族から引き継いだものがあり、その二人が新しくひとつの家庭を作っていくなかで、自然にできるそれぞれの役割です。
日本は母系社会ですので、どちらかといえば母方の色が濃く現れるようです。
心理学では、役割としていくつかのキャラクターがあって、グループの中で自然と自分の役割が決まって行くと言われています。
☆ヒーロー・・・まさに一家のお助け役、頼りになる存在ですが悪役があっ
てのヒーローです。
ヒーローは悪役を必要とする。
家族の希望の星。
☆殉教者・・・・自分が犠牲になる事で、家族を幸せにできると信じている。
(犠牲者) 日本では母親に多いです。
常に自分は後回し。
☆家なき子・・・自分の存在を消す事で、家族が幸せになると思っている (傍観者) 家族とは距離を置く。冷静に観察している。
☆悪役・・・・・ヒーローの為に自ら悪の道を選んだ人です。
実は、自ら嫌われ役を引き受けて家族を振り回す事で、一
つにまとめようとしています。
☆ムードメーカー・・家族にとってのムードメーカー的役割。
(チャーマー) このタイプが部屋に入って来ると
とても和んだ雰囲気になる。
子供の役割である事が多いので、本人はいつまでも
子供っぽい。
一人でいくつかの役を引き受ける場合もありますし、途中で役割が交代する場合もあります。
覚えておいて欲しいのは、家族を愛し助けたいと思う気持ちが役割にはまっていく理由なのです。
こうして私達は、世界に一つだけのとってもオリジナルな家庭で育ち、個性を育み社会へと出て行きます。
そこで出会った人と恋愛し、また二人で世界にたった一つの家庭を築いていくのです。
この出会いにも、育った環境がかなり影響します。
両親の見せる男性性や女性性が、しっかりと引き継がれていきます。